'25 顕彰馬選出 / イクイノックス
「矛盾の王」
昼のような威光。
夜のような威厳。
表と裏であるはずの力を、
一つの肉体に宿した。
メビウスの輪のように。
殿堂に居並ぶ伝説の中でも、
別格であり、全知全能。
我々の心には、今も尊敬と畏怖が交差する。
世界‥いや、歴史が彼にひれ伏した。
▼補足1▼
本来、あらゆる物体には、表と裏が存在するものです。
しかし “メビウスの輪”は、たった1つの面しか持たない構造をしています。
つまり、“境界が存在しない”=“矛盾が共存する” ことを意味します。
この構造こそ、イクイノックスの自在脚質の象徴であると捉えて、本ロゴの根幹に据えました。
なお、馬名の意味は「昼と夜の長さがほぼ等しくなる時」。
▼補足2▼
今回、顕彰馬選出に合わせたこのロゴケイバ。
実は、23年の年度代表馬発表時のロゴケイバと、思想の芯が共通しています。
どういうことかと言うと・・・。
23年 → “理解を超えた存在”として描写。
25年 → “時間を経て、能力の本質が咀嚼されてきた”ため、具体的なメタファー(=メビウスの輪)に昇華できた。
以上のような、発展を辿っています。
同じテーマでありながら、別フェーズに到達していることに、自分自身でも驚いています。
つまり、“イクイノックスクラスの神を語るには、時間が必要だった”…ということなのだと思います。
▼補足3▼
ロゴケイバではイクイノックスにまつわる制作物を、合計で12作品制作しました。
(本作品、G1×6作、年度代表馬×2作、引退式、ポスター、ステッカーセット)
デザインを通じた、長い長い格闘がようやく完結です。
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