2021〜23 / G1

国内GI&Jpn1・日本馬の勝利した海外のG1を対象に、各レース終了後に勝ち馬をロゴ化、投稿しています。

対象年は、2021年下半期〜2023年です。


21年の秋にロゴケイバを開始してから、約2年半が経ちます。

今年も、完走することが出来ました。


すると、名馬が現れました。

例えば、イクイノックスのような。

ここでいう名馬は、“多数のG1を勝利し、全てロゴケイバに収めることができる馬”を指します。

彼にまつわるロゴケイバは、現在8つ。


これは戦いです。

そもそも鞍上でさえ、言葉を失うパフォーマンス。

その上で、それぞれのデザイン・文章が重複しないような、発想と技術。

更に、気合いが求められます。

しかも、制限時間は約2時間。


本当に苦しいです。

ですが、同時にデザイナーとして、幸せを感じています。

彼とこうした形で関われるデザイナーは、世界でたった1人。

ロゴケイバだけだからです。


そうして生み出した作品が、様々な競馬関係者との出会いを導いてくれました。

そして、ご依頼いただいた仕事に、精一杯取り組ませて頂く。

するとまた、馬が新たな出会いを、発想を、仕事を紡いでくれる。


メイショウのオーナー、松本好雄氏の名言があります。

「人がいて 馬がいて そしてまた人がいる」。

まさに、デザインを通じて実感しました。


どんな人馬に出会えるだろうか、どれぐらい関係性を育めるだろうか。

見てくださっている方に、楽しんでもらえるだろうか。


そんなワクワクを大事にしながら、2024年も取り組んでいきたいと思います。

今年もお付き合い頂き、ありがとうございました。


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[補足:次回のロゴケイバ]

合計3作品投稿。


①パンサラッサ引退式

24/1/8(月・祝)の引退式終了直後に投稿。

②JRA年度代表馬

日時未定・発表後、速やかに投稿。

③NAR年度代表馬

日時未定・発表後、速やかに投稿。


「強大無比」


前を行く者が、策を弄する。


彼は後方で、ただそれを “遊ばせておく”。

この言い回しを、地で行くように。


物語への演出は、歓迎する。

しかし、結末は変えさせない。

必ず差し切る。


今年の日本競馬。

世界を制した剛力で、幕は下ろされた。


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[補足]

2023年、日本馬勝利のG1レースのデザイン化。

これで完走しました。

全39作品です。

(クライアントワーク、wish、legendを含めると、116作品)

「境なき頂点」


競馬は、ジェンダーフリー。

望めば、性別は関係ない。

何のバイアスもなく戦い、公平な結果が出る。


グレード制導入後初。

牝馬による、牡牝混合2歳G1優勝。


女王や王と呼ぶのは、もう古い。

我々は、次世代の名馬像を見ているのだから。


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[補足]

これまでロゴケイバでは、勝負服や帽色以外の色の使用を控えてきました。

しかし、ジェンダーフリーといえば…。

グラデーションでの、レインボーカラー。

“境目がない”。

これを表現するべく、今回は例外的処置を執りました。

「神聖化」


全ては、1人の夢から始まる。

やがて、夢と夢は惹かれ合い、競い合い。

歴史を作る。


クリスマスの今日。

天才とその相棒。

彼らの勝利が持つ意味は、次元が違う。


世界一がいた世代“とは、もう呼ばせない。

幾つもの伝説が交差する、“聖なる世代“だ。


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[補足1]

デザインモチーフは、伝説を刻むに相応しい“石板”。

神聖化からの連想です。


[補足2]

1人の男が“武豊と凱旋門賞を獲りたい”と、夢見たことから全ては始まりました。

その男とは、キーファーズ・松島オーナー。


[補足3]

世界一のライバル・イクイノックスと鎬を削り。

様々な困難を乗り越えて、ライバルから王座を継承。

また世代交代を阻止し、“聖なる世代”を守り抜きました。


[補足4]

この有馬記念のwishでは、ドウデュースを題材に取り上げました。

“走れ、ハッピーエンドに向かって”とキャッチコピーを付けたのですが‥。

その通りになったことに、感無量です。

当該の投稿はこちらから。

「再進撃」


“ラッパを吹く”という言葉がある。

鞍上はレース前、

“負けたら騎手のせい”と言った。

だが、これは “進軍ラッパ”。


言葉に偽りなし。

前年王者を相手に、大差勝ち。


障害界の生ける伝説、石神深一。

新王者とのタッグで、またも長期政権を築く。


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[補足1]

ラッパを吹く‥ビッグマウスの意。

進軍ラッパ‥進撃の合図となる演奏。


[補足2]

石神深一騎手の相棒といえば、オジュウチョウサン

障害界を、2016年から約8年間も席巻。

氏はこのコンビ以外でも、今日で中山大障害を2勝目。

通算5勝となり、もちろん歴代最多勝です。

「共鳴したのは、責任感」


優勝請負人と、新星。

要請に対し、確実に結果を残す。

早めのスパートを求めると、粘りで応える。

これぞ、一流たる所以だ。


初コンビでも、相性の良い人馬。

既に、次に求められる“星”を観測している。


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[補足1]

ジャンタルマンタルとは、インドの天体観測施設。

天体望遠鏡が発達する以前の技術で建設されており、世界遺産に指定されています。


[補足2]

次に求められる“星”とは、クラシックか。

それともマイルの頂点か。


[補足3]

全くの蛇足ですが、初めて馬名を聞いた時から、

Earth, Wind & Fireのような世界観が頭から離れません。

「嫉妬させてくれ」


青春の中に忘れてきた、壮大な夢。

それを再び、思い出させるような走りに。


これは、少しだけ長く生きている者にとって、

楽しみな気持ちの裏返し。


誰かの栄光を素直に受け止められる、

“大人になったんだ”と、確かめさせてくれ。


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[補足1]

デザインモチーフは将来を示す、無限大のマーク。

永遠をも意味します。


[補足2]

左回り初体験だった本馬。

左右関係なしだったこと。

3戦無敗であること。

それらを3本線の無限大のマークに込めました。


[補足3]

馬主は某競馬ゲームでもご存じ、藤田晋社長。

矢作調教師と、愛弟子である坂井騎手の師弟での、初G1制覇をプレゼント。

芝では、同じ矢作厩舎のシンエンペラーも控えています。

リアルでも、競馬界を席巻してしまいそうです。

「小春日和」


競馬って不思議。

勝者を穏やかな気持ちで、称えたい時がある。

冬なのに柔らかな陽が差す、今日のように。


我慢を重ね続けて、

無敗の2歳女王と巡り会った、

北村宏司騎手。


期待膨らむ、つぼみ。

来春の満開が待ち遠しい。


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[補足1]

小春日和…11月から12月にかけての、春のような暖かい日のこと。

春そのものではなく、冬の言葉です。


[補足2]

北村宏司騎手は、ファンの多い騎手の1人。

キタサンブラックの初G1(菊花賞)を導いたのは彼です。


[補足3]

ただ、その後は怪我の連続。

キタサンブラックも乗り替わりとなり、怪我の影響で勝利数も低下。

自己最低にまで、落ち込んでしまう時期もありました。


[補足4]

その菊花賞から、8年。

久しぶりのG1制覇です。

来春のクラシックへの期待が高まります。

「心まで痺れる、喉越し」


並べられた不安。

大外枠、初の1800m、未経験のコーナー4つ。


…気がつけば。

爽快な逃げ脚は、明快な結果を残した。


並んでいたのは、空瓶。

やはり、無条件に美味い。


観客は、後味を楽しむ。

砂の世界制覇を夢見ながら。



[補足]

チャンピオンズカップの勝利で、レモンポップはG1級を3勝目。

フェブラリーステークスマイルCS南部杯

並べられた空瓶は、飲み干した栄光の数を示します。

手前に置かれた、中身の入った瓶。

これは来年、サウジかドバイで味わうものです。


「新基準」


歴史には分岐点として、

語られる出来事がある。

それが今日。


更新され続ける最強によって、

競馬は発展してきた。

故に、これからどんな馬を見ても。

彼と比べてしまう、目標にしてしまう。


きっと、日本史上最強馬論争に。

1つの答えが出た。


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[補足1]

JRA(中央競馬)は来年、創立70年。

その上で。

・過去の旧基準を示す、“7つの矢印”。

・イクイノックス以降の新基準を示す、“G1レース6勝の矢印”。

この交差で、歴史の分岐点を表現しました。

つまり。

これがロゴケイバの考える、イクイノックスの強さです。


[補足2]

ロゴケイバはレース終了後から、制作を開始。

投稿まで、2時間以内のルールです。

それをたった1人で、アスリートのように行なっています。

今回のジャパンカップ。

鞍上ルメール騎手でさえ、言葉を失うほどの強さ。

しかし、ロゴケイバが言葉を失っては、クリエイターとして“負け”です。

意地でイクイノックスの強さを表現した、第7戦目でした。

楽しんでいただけると幸いです。

「凛とした女」


土壇場でこそ、背筋を伸ばす。

美しさとは、動じないこと。


酸いも甘いも噛み分けて、包容力を得た。

代打騎乗の新パートナー。

その魅力を引き出すほどの、優しい力。


流石。

調教師が “期待して頂いて結構”と言い切る、器量よし。


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[補足]

今回、デザインのモチーフに選んだのは、水引の「あわじ結び」。

縁起のよい結びともいわれ、結婚など縁結びのシーンにも使用されます。

このアイデアに至るには、3つの着想がありました。


①ナミュールの名の由来が、川が合流するベルギーの都市であること。

すなわち、結び目も合流であることからの連想です。


②藤岡康太騎手との、代打騎乗の縁。


③古都・京都に帰ってきた、マイルチャンピオンシップであったこと。


見事に縁を結実した、素晴らしいレースぶりでした。

「底知れぬ、正確さ」


骨折の克服方法、出走レースの選択、1着の奪い方。

全局面で、精密な判断力を持つ人馬。


計画通りに、獲得した栄光。

冷静な者には敵わない。


次の相手は、世界最強馬か三冠牝馬か。

宣戦布告は、“確信に近い自信”を意味する。


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[補足]

デザインのモチーフは、PDCAサイクル。

日本競馬界の最高級ブランド・サンデーレーシング。

そしてルメール騎手。

ますます正確性を増す、「G1を勝つための戦略」を生み出すシステムを表現しました。