2024 / G1

2024年の国内GI&Jpn1・日本馬の勝利した海外のG1を対象に、各レース終了後に勝ち馬をロゴ化、投稿します。

2/18(日)フェブラリーステークスより開幕!


「振り絞ったのは、信念」


自ら鍛えた力は、不滅だ。

誰にも奪えない。


故に、彼の肉体は“彼自身を裏切らない”。

窮地である程、更なる真価を発揮する。

積み重ねてきた時が、支えてくれる。


したたり落ちた、最後の一雫。

それは最高の甘露。


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[補足1]

筋肉は裏切らない。

トレーニングを積む人たちは、そう語ります。

それは、馬にも適用されるようです。

力で切り拓いた、引退の花道でした。


[補足2]

引退レースを勝利した直後に、引退式を行う。

とてつもない快挙ですが、前例は複数あります。

しかし、あんな大激戦を走り切った後に引退式を行った馬。

これは、レモンポップが本邦初ではないでしょうか。


「逆襲が神話を作る」


不屈の魂で、末脚を抜刀した瞬間。

誰もが、同時に確信した。


“去年の忘れ物”。

世界を相手にして、

完全に奪い取ることを。


夢を上書きし続けた、競走生活。

遂に最終章を迎える。


もっともっと超えていけ。

人々の期待を、想像を。


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[補足1]

逆襲ポイントが貯まれば、走るのかな‥と武豊騎手が話したほど、逆境に強い本馬。

実はこれまで、一番人気でG1を勝利したことがありませんでした。

ですが、今回は世界を相手に一番人気でジャパンカップ勝利。

自身のキャリアそのものにも、逆襲しました。


[補足2]

去年の忘れ物とは、武豊騎手が負傷で騎乗できなかった、天皇賞・秋とジャパンカップを指します。

つまり、ドウデュースにもう忘れ物はありません。


[補足3]

引退レースとなる有馬記念は、約1ヶ月後。

史上3頭目の秋古馬三冠達成で、この神話を締め括れるか。

最高にワクワクする、ラスト1ヶ月が始まります。

「悔しさとは、強さ」


喉から手が出るほどに募った、

勝利への想い。


それはいつしか渇望となり、

勝負師たちを磨き上げる。


夢が現実となった刹那、

燃えるような喜びが、身体中を突き抜けた。

炸裂したガッツポーズの拳は、

彼らの“魂の形”だ。


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[補足1]

ソウルラッシュにとって、マイルチャンピオンシップは3回目の挑戦。

欧州現役最強マイラーや、連対率100%の強豪牝馬を退けてのG1初勝利。

最後かもしれないチャンスを、強力メンバー相手に勝ち取りました。


[補足2]

注目したいのは、21年クラシック世代の大活躍ぶりです。

エフフォーリアタイトルホルダーソダシなどが代表的存在です。

彼らが引退し、6歳となっても、まだまだこの世代は健在です。


[補足3]

団野騎手はG1・2勝目。

1勝目は、当時7歳馬のファストフォースとの高松宮記念でした。

団野騎手と老兵は、好相性なのかもしれません。


・当時のロゴケイバはこちらから。


・優勝記念グッズも制作させて頂きました。

「忘れられない香り」


二年の歳月で、

全てを忘れようとしたのに。

失われた時を一瞬で呼び覚ます、

かぐわしさだった。


彼女のたてがみは、

風の中を舞い、優美に駆け抜けた。


“返り咲いた、薔薇の香り”。

それだけを残して。

あの頃と、同じように。


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[補足1]

特定の匂いや香りが、それに結びつく記憶や感情を呼び起こす現象。

これは「プルースト効果」と呼ばれ、研究もされているようです。


[補足2]

スタニングローズの勝利は、まさに〝復活の薔薇〟。

従って、The Stone Rosesの〝I Am The Resurrection〟が、本日の作業BGMになりました。

Resurrectionの和訳は、復活です。

お聞きになりたい方は、こちらから


[補足3]

あの頃とは、二年前の秋華賞。

二年ぶりの勝利が、G1勝利となりました。

該当のロゴケイバはこちらから

「嫌いになれない男」


心に鬼を宿した。

勝つために。


自らを嫌われ者だと、云う。

それでも、彼から放たれる言動は、

何かを成そうとする者の道標となっていく。


正統派ではないかもしれない。

だが、“ヒーローとしてあるべき姿”を示す男だ。


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[補足1]

“嫌いになれない”を素直な言い回しにすると…恥ずかしいですね。

従って、今日の川田騎手の勝利インタビューのような言い回しで、賞賛させていただきました。

参考記事_https://news.yahoo.co.jp/articles/f79820f37f812f945d86984c96ab3adfd085b266


[補足2]

川田騎手は、佐賀競馬で育ちました。

その佐賀競馬で開催されたJBC。

圧倒的なプロ意識で、勝たねばならない時に勝つ。

これがヒーローの条件のように思います。



「言葉を追うな、真価を追え」


実態のない、甘い話が溢れる。

そんな時代に反旗を翻せ。


挫折と試行錯誤を繰り返し、

それでもまだ届かない。

人生を賭す価値があるのは、

そんな光だけのはず。


自分を振り絞れ。

何度でも。

彼らのように、誇り高く。


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[補足1]

SNSの悪い面が目立つご時世に、一人の大人として心を痛めています。

どの分野あっても、自分の志した道をしっかりと歩んでいる人こそが、成功者だと考えます。

そんな歩みを讃えるような、ロゴケイバでありたいと思います。


[補足2]

はためく2本の旗は、タガノビューティーと石橋騎手を示唆しています。

長い長い鍛錬と試練の時を経て、勝ち得た栄光でした。

一朝一夕には手に入らない。

近道などなかった、本当の成功です。

「なりたい顔は、私が決める」


逃げ切りだけを考えていた。

キックバックを一切受けないから。

理想のメイクは、誰にも汚させない。


ずっと男と戦ってきたからって、

女同士の戦いが楽になるわけじゃない。

強いだけでは、守れないものが確かにあるの。


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[補足]

特にダート競馬では、後続の馬が泥や砂まみれになっていることがよくあります。

前を行く馬が蹴り上げた砂が、行く手を阻むからです。

これをキックバックといいます。

痛みを伴うため、これを嫌う馬もいます。

佐賀競馬場の砂は、粒子が大きくて、特に痛いそう・・・。


「夢を駆け抜けよう、もう一度」


復活劇の度に、

“夢を諦めてはいけない”と思い知る。


通過点だった。

あの栄光でさえも。

あの不運も、敗北も。


一方、別れが近づいている。

まだ想像できない、したくない。

現役生活、最後の直線。

切なさと期待が加速する。


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[補足1]

ドウデュースは今年限りでの引退が、発表されています。

引退までに残っているレースは、2走です。


[補足2]

とんでもない切れ味の末脚と、少しずつ近づいてくる別れ。

つまり、切なさを帯びるスピードを表現しました。


[補足3]

これで、ドウデュースは4年連続でG1勝利を達成です。

史上7頭目であり、達成馬は歴史に残る名馬ばかりです。

武豊騎手はそのうちの3頭に携わっているのですが、改めてレジェンドは偉大。

①メジロマックイーン(騎乗あり)

②メジロドーベル

③アグネスデジタル

④ウオッカ(騎乗あり)

⑤ブエナビスタ

⑥ゴールドシップ

⑦ドウデュース(騎乗あり)


[補足4]

なお、武豊騎手はこれで天皇賞・秋を7勝目。

もちろん、歴代最多勝。

G1を7勝することですら、大変なことなのに・・・・。



「勢力図を衣替え」


都会の喧騒を思わせる、出入りの激しい展開。

人混みを交わすかの如く、颯爽と駆け抜けた。


移りゆく季節。

ストリートスタイルを脱ぎ捨てて、

仕立ての良いジャケットを羽織ったかのようだ。


世代の顔となる紳士に、余分な装飾はもう必要ない。


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[補足1]

今回採用したのは、モノグラムです。

ルイヴィトンのロゴなどに代表されるように、2つ以上の頭文字を重ね合わせ、作られた意匠です。

主にアパレルブランドのロゴデザインで採用されることの多い技法です。

Urban Chicですと、UとCがモチーフとなります。


[補足2]

アーバンシックとは、ファッション用語でもあります。 

都会っぽい、洗練されたスタイルを示します。


[補足3]

本馬の春シーズンは、荒削りな才能を持て余しているようにも見えました。

まさにストリートファッションの時代。

それを乗り越え、アーバンシックにたどり着いたようなレースでした。



「付け入る隙がない」


自信と実績は、己に冷静さを。

更に、周囲には期待を与える。

これが快挙の本質。


調教の調子が悪くても。

厳しいマークにあった道中でも。


彼らの心は一切、揺れ動かない。

揺らしているのは、観客の心だけ。


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[補足1]

G1級勝利は、これで5つ目。

つまり、実った果実(レモン)も5つ目です。


[補足2]

ここから、ロゴケイバとの死闘が始まります。

G1勝利数が増えてくると、当然アイデアも出し尽くす必要があるからです。

イクイノックスもそうであったように、歴史的名馬ゆえの現象ではあるのですが・・・。

しっかりと、立ち向かい続けたいと思います。



「全力で走った。涙が落ちないように。」


三冠目は、卒業式だ。

もう同世代で集うことはない。


だから。

“いくつになっても、昨日のように思える景色”を、

捕まえなきゃいけない。


それを2つも獲得したのに、風が少し冷たい。

旅立ちの合図だと、分かっているけど。


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[補足1]

入学式は、新馬戦とも言えます。

チェルヴィニアの新馬戦は、2着。

その時の1着は、ボンドガール。

すなわち、彼女たちは入学式と卒業式の両方で、ワンツーフィニッシュです。


[補足2]

ルメール騎手が「なんでもできる」と評する、本馬の能力。

本馬以外に、ルメール騎手が同じ賛辞を送ったのは、イクイノックス。

さらなる飛躍は、約束されているようなものです。


「積み上げた、知と血」


18世紀中頃、英国。

上流婦人が集う、文芸サロンを“bluestocking”と呼んだ。


その頃にも、かの国には競馬が在った。

300年の歴史が作り出す、誇り高き壁。


今年も、日本馬の挑戦を退ける物語を読み終えた。

優雅に紅茶を啜りながら。


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[補足1]

ブルーストッキングは、競馬の発祥の地・イギリスの牝馬。


[補足2]

馬主のジュドモントファームは、ハーリド・ビン・アブドゥッラー氏時代を含めて、凱旋門賞7勝目。

もちろん、歴代最多。


[補足3]

1791年には、イギリスにてサラブレッドが成立しています。

※血統書(ジェネラルスタッドブック)の創刊年と定義した場合。

※血を改良し、受け継ぐという意味では、300年を超える歴史です。


[補足4]

イギリスダービーは、1780年に創立。

凱旋門賞は、1920年に創立。

日本ダービーは、1932年に創立。

いかにイギリス競馬の歴史が長いかを、思い知らされます。


[補足5]

なお、第1回の凱旋門賞も、イギリス馬が勝利しています。(勝ち馬:カムラッド)