2024 / G1

2024年の国内GI&Jpn1・日本馬の勝利した海外のG1を対象に、各レース終了後に勝ち馬をロゴ化、投稿します。

2/18(日)フェブラリーステークスより開幕!


「斬り開いた、真の王道」


外目先行、堂々と抜け出す。

距離のロスなど、些細なこと。


どんなに打ちのめされても。

時は止まってくれない。

だからこそ、突き進む。


苦しみの答えは、

道の先にあると信じて。


大井で奪還した、王位。

上半期を笑顔で締めくくった。


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[補足]

昨年のJBCクラシック。

強い勝ち方の後から、遠のいていた勝ち星。

そして、簡単には語れないほど色々な事があった上半期。

このレースから感じ取れるものは、決して少なくありません。


さて、今夜のロゴケイバは、もう1作品あります。

もう少しだけ、お付き合い下さい。

「その雨は、“嬉し涙”の代わりとなった」


観客に最も近い場所を、突き抜けた。

存在を証明するかのように。


生きていくためには、誇りが必要だ。

勝負師にとっては、G1勝利がその価値を持つ。


空模様とは対照的な、人馬の笑顔が眩しい。

“俺たちは、ここにいる!”


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[補足1]

菅原明良騎手は、2001年3月12日生まれ。

「21世紀生まれで、初のJRA・G1ジョッキー」となりました。


[補足2]

ブローザホーンは同じ舞台&同じ道悪の烏丸Sを昨年、勝利しています。

今年の宝塚記念は、道悪巧者が上位を独占。

その中で、最も実績に裏付けがあったのが本馬であったと、言える結果になりました。


[補足3]

本日(2024/6/23)のロゴケイバは、まだまだ続きます。

お楽しみに。



「至極当然」


銃口を向けられた瞬間。

西部劇のように、ホールドアップをするべきだった。


彼に、逆らってはいけない。

元々、ダート1400mの荒野で名乗りを上げた男だ。


見せられたのは。

至っていた、極みの域。


残されたのは。

当たりまえの、然るべき結果。


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[補足1]

今回のアイデアの源泉は、西部劇の英雄ビリー・ザ・キッド。

そこから連想を始めました。

本馬の父は、レモンドロップキッド。

ダートとは荒野であり、カウボーイ、ガンマン‥と発想を広げ、デザインに定着させました。


[補足2]

至極当然には、2つの意味があります。

一:他人の意見などをもっともだと思って、それに従うこと。

二:極限・極致に達していること。この上ないこと。

まさに、今回のレースのようです。


[補足3]

戦前から、皆んなに結果が見えているとも思えるほどの単勝オッズ。

一時は1.0倍にまで下がるほど、カチカチの鉄板でした。


「積んでいるエンジンが違う」


使用に適する速度は、マッハ3以上。

音速を軽く超える、高性能。


ゴールの位置を知っているかのように、

勝負所で火を吹いた。


今年から生まれ変わった、

大井の夜空をひとっ飛び。


次の目的地は、

米国帰りの好敵手がいる所だ。


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[補足1]

本馬の名前であるラムジェット。

意味は、“ジェットエンジンの一形式”のこと。

極超音速航空機やスペースプレーンのエンジンとして、期待されているものです。


[補足2]

今年から生まれ変わった、ダート三冠。

秋には、同じ大井の舞台でジャパンダートクラシックが開催されます。

そこでは、アメリカでの活躍が記憶に新しい、フォーエバーヤングとの一騎打ちが見られるかもしれません。


「情熱は、言葉を越える」


香港史上に残る、名馬。

評価に偽りなし。


見よ、真の戦士の戦闘力。

観客に、その姿で示す。

アウェイだからこそだ。


情熱なきところに、勇気なし。

勇気なきところに、栄光なし。


どんなことであれ、

挑戦は、いつも正しい。


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[補足]

G1シリーズのロゴケイバでは、〝基本的に勝負服の色しか、デザインに使わない〟という規定を設けています。

(白、黒、帽色は、差し色として使用可)


今回はJRAの勝負服カラー以外が使用できるため、非常に新鮮な気持ちで制作できました。


※JRAの勝負服カラー‥赤、桃、黄、緑、青、水色、紫、薄紫、茶 、鼠、海老、白、黒の13色のみ。

つまり、オレンジやターコイズなどが、使用できません。

「命を走らせる仕事だから」


僅かな異変が、

悲劇に発展することもある。


皐月賞の出走取消。

この判断が、鞍上の真髄。


プロの仕事とは。

目先の結果ではなく、大局観を持つこと。

そして、馬に真摯であること。

すると、結果は付いてくる。


父は、偉大。


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[補足1]

横山典弘騎手のG1勝利といえば、やっぱりフライング・ディスマウントです。


[補足2]

なお、安田翔伍調教師の父は、隆行氏。

隆行氏は騎手でダービーを制覇しており、

変則的なダービー親子制覇となりました。

こちらも父は偉大。


[補足3]

ダノン軍団はついに、念願のクラシック初制覇。

しかも、それがダービー。

多くの有力馬を、父・隆行氏や息子・翔伍師に預けており、今日の喜びは極上のものかと思われます。

「大人になってからじゃ、遅いんだ」


どんなに立派になっても、

二度と戻ってこない時がある。

この季節にしかない、眩しさがある。


レースが終われば、

それぞれが、相応しい道を行くから。


戻ってきた名手。

回り道をして来た、天才少女。

青春に、間に合った。


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[補足1]

オークスを終えると、同じ舞台(東京芝2400m)での牝馬限定重賞はありません。

牝馬にとって、まさしく一生に一回の青春。


[補足2]

次週はダービー。

チェルヴィニアと“全く同じ馬主・調教師・騎手”で、レガレイラが出走予定です。

レガレイラを、オークスに出さなかった理由が伝わってくるようなレースでした。

つまり、ダービーは・・・・!

「真昼に咲いた、月見草」


スターの影で努力を重ねる者を、

月見草と呼ぶ。


本馬の名に含む、ローズ。

真意は、薔薇にあらず。

曽祖母オエノセラ(月見草)から、継承したものだ。


二つの月見草が、一つになった時。

十指に余る幸せが、満ち溢れた。


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[補足1]

テンハッピーローズの馬名、“ローズ”に関して。

曽祖母の名前‥オエノセラ(月見草の一種)

祖母の名前‥プリムローズイヴ(月見草の英名から、着想)

母の名前‥フェータルローズ(祖母名の一部を使用)

つまり、月見草に源流を持った“ローズ”です。


[補足2]

馬主は、天白泰司氏。

冠名はテンハッピーであり、英語では“ten happy”と綴ります。

そこから着想し、十指に余る幸せと表現しました。

※十指に余る‥際立ったものを数え上げていくと、かなりの数になること。


[補足3]

G1初制覇となった、津村明秀騎手。

川田騎手など数々のG1ジョッキーを擁する、競馬学校20期出身。

その中でも最高の技術を持つと評された、才覚の持ち主。

ついに、辿り着いた栄光です。


[補足4]

“王や長嶋はヒマワリ、私は月見草”と自身を例えたのは、故・野村克也氏。

影で努力を重ねる者=月見草との連想が一般化したのは、このエピソードからと思われます。


「その少年は、嫉妬を憧れに変える」


経験の浅い、青春時代。

それでも、一瞬で分かる。

‥上へ行く奴だ。


桁違いの能力と自信。

スペシャリストの才を、確かに見た。


近いうち、誇りを持って言わせてくれ。

“俺、あいつと走ったことがあるんだよ”。


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[補足っていうか、蛇足]

ジャンタルマンタルの馬名をデザインしていると、脳内で音楽が止まりません。

昨年はEarth, Wind & Fireが流れていたのですが、今日はジャミロクワイ

ファンクという意味では変わりはないのですが、一気に洗練されたように感じます。

「正面突破」


競馬では得意な条件を、“鬼”と称賛する。

そして、本馬の名前の由来は“風”。


今宵、鬼は風に乗ってやってきた。

雨を。他馬を。堂々と蹴散らす。

ダート界に、風穴を開けるために。


不良馬場。

短距離戦で磨いてきた、行き脚。

その全てを“金棒”にして。


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[補足]

シャマルの父は、スマートファルコン

父は、小回りダートコースの鬼。

なんと重賞を19勝も挙げており、

全て地方競馬場での勝利でした。

「気高き夢」


子供の頃の自分に、伝えてあげたい。

気が遠くなるほど、厳しく長い道だ。


けれど。


志は磨かれて、

誇りになった。


師弟の出会いが作り出した、

一歩一歩が信念になった。


憧れを抱いてくれて、

挑戦をし続けてくれて、

ありがとう。


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[補足1]

菱田騎手のインタビュー。

夢を追う者として、共感することが多くありました。

インタビューの主旨を引用しながら、受け取った感動や熱を表現しました。

アンサーソングのように。


[補足2]

テーオーロイヤルの鞍上、菱田騎手。

2004年に京都競馬場で天皇賞(春)観戦したことが、騎手を志したきっかけとのこと。

そこから、約20年後の今日。

菱田騎手初めてのG1勝利が、天皇賞(春)。


[補足3]

菱田騎手が、勝負服の“菱”を20年かけて完成させる。

つまり、悲願達成を表現しています。


「白い開拓者」


初めてのことに挑む。

それは、誰よりも未来に近づく行為。


白毛の一族は、“史上初”の一族。

未来を作り出した者たちだ。


今年から始まった、新たなダート三冠ロード。

雨にも負けない輝きを持った主人公が、

白紙だらけの物語へと、飛び立った。