「夢を呑む、血脈」
まるで、別次元を走っている。
同じターフのはずなのに。
勝利すら通過点とし、
親子三代で繋いだ栄光。
パリはいつも、希望で酔わせる。
だが、最後は必ず絶望へ沈める。
それが本場の美学。
残酷さにさえ、憧れてしまう。
それが本場の実力。
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[補足1]
ダリズは前走で、クロワデュノールに敗れています。
しかし、「距離が延びれば、逆転はありうる」と思わせる、負けて強しの内容でした。
そして実際に、本番できっちりと勝ち切ったのですから、さすが本場の底力です。
[補足2]
ダリズは祖母アーバンシー、父シーザスターズに続き、三代で凱旋門賞を制覇しました。
とんでもない偉業です。
なお、日本競馬における三代同時G1制覇は、たった一組しかありません。
メジロアサマ→メジロティターン→メジロマックイーンによる、天皇賞制覇です。
※天皇賞・秋が3200mで行われていた時代を含む記録です。
[補足3]
このように代々紡がれていく「血統の栄光」は、フランスの文化に例えるなら、まさにワインです。
長い時をかけて、熟成を重ねるボトルのように、深みを増していきます。
今回は、その三代の栄光を象徴する、三本のワインボトルをモチーフとしました。