'25 さきたま杯 / シャマル(川須)
「示唆の水域」
昨日を思い出せないほどの速さで、日々は過ぎる。
濁流の社会を、黙々と泳ぐ。
それでも、不意に価値観を決定するような事に出会う。
迷いの中に差し込む、一瞬の息継ぎのように。
“誰と、どう生きるか”
人生も、馬の一生も、きっとそれで決まる。
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▼補足1▼
今日の浦和競馬場は、不良馬場。
そして、シャマルはその舞台設定が大得意です。
▼補足2▼
ご存知の通り、川須騎手とシャマルは名コンビ。
一日中乗っていると表現されるほど、調教時から人馬一体とのこと。
▼補足3▼
デザイン業界に入ったばかりの頃、ふと感じたことがあります。
「デザイナーと騎手は、どこか似ているのではないか」と。
依頼がなければ、そもそも仕事は始まりません。
そして、たとえ任されても、結果を出せなければ、次はありません。
商業の世界であり、結果がすべての勝負の場であるからです。
馬で言えば、G1クラス。
デザインで言えば、上場企業をクライアントにした案件。
それらは、特に競争が激しく、誰もが関わりたいと願う領域です。
そんな厳しい環境の中で、発注者と受注者が強く信頼し合い、長く同じ目標に向かって研鑽を重ねられるという状態になるには、偶然が入り込む余地などないはず。
「実力」として讃えられるべきだと、あらためて感じています。
だからこそ、個人的に、騎手という職業には強いシンパシーを覚えます。
中でも、川須騎手のような在り方には、ひときわ大きなリスペクトを抱いています。
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