'25 エリザベス女王杯 / レガレイラ(戸崎)
「この強さに、新しい呼び名を。」
“牝馬の時代”は、平成の概念になった。
女傑たちが、常識そのものを更新し続けたから。
グランプリホースの称号を背に、令和を駆ける彼女。
だからこそ、性別で語る賞賛は、もう古い。
— “さすが、ベリーベリーホース”。
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[補足1]
鞍上の戸崎騎手が、勝利ジョッキーインタビューでレガレイラを評して使った言葉があります。
“ベリーベリーホース”。
これは本来、同騎手が牡馬ダノンデサイルを称えるときに使っていたフレーズです。
英語圏の馬名表記では、性別や年齢で、呼び方が変わります。
コルト / ホース / フィリー / メアなどです。
または、日本語では讃える言葉として、呼び方が変わります。
王 / 女王 / 皇帝 / 女帝 / 豪傑 / 女傑などです。
ところが、この“ベリーベリーホース”には、その区別がなかったのです。
そこで気づいたのです。
ベリーベリーホースは、性別関係なく、“強い存在”に対して等しく使える言葉なのだと。
[補足2]
なお、有馬記念馬による、エリザベス女王杯制覇は史上初です。
そもそも、牝馬の有馬記念馬は、史上6頭しかおりません。
そのうち、5頭が2000年代後半以降に出現しています。
つまり、昔は牝馬が有馬記念を勝つことは“ありえないレベル”の出来事でした。
※勝利した順番を逆にした、エリザベス女王杯馬による有馬記念勝利は、2頭います。
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