'13 有馬記念 / オルフェーヴル(池添)
「突き刺された、スリル」
危うさに魅了された時。
人は個性と名付け、
類稀なる才能として愛でる。
彼が生み出した、波瀾万丈も。
最後に見せた、8馬身差の圧勝も。
観客にとっては、永遠の宝。
その価値は、まさに黄金。
さらば。
最も競馬を謳歌した、暴君よ。
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[補足1]
オルフェーヴルとは、フランス語で金細工師の意。
二つ名は、暴君。
[補足2]
三冠達成の菊花賞でもお構いなしに、騎手を振り落とす。
阪神大賞典における、大逸走からの盛り返し。
勝利寸前の凱旋門賞における、斜行、急失速。
かと思えば、引退レースの有馬記念で、8馬身圧勝。
とにかくやりたい放題。
それぐらいの暴れん坊でありながら、史上最強馬論争でも本命候補に挙げられるほどの、圧倒的実力を併せ持つ。
そのピーキーさで、人々を魅了しました。
もし当時が。
現代のようにSNSのトレンド上位を、競馬が独占するような世の中だったら・・・。
とんでもない数のファンを獲得していたのでは…と思わせます。
なお、三冠+凱旋門賞2着2回の実績は、彼以外に存在しません。
[補足3]
彼の父は、“愛さずにはいられない”、ステイゴールド。
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