24年上半期 / あとがき
先ほどの帝王賞の投稿を以て、24年上半期・日本のG1級勝ち馬を、全てデザインできました。
お付き合いいただき、ありがとうございます。
ここでは、あとがきとして“特に印象に残っているデザイン”について、振り返らせてください。
少し長くなりますが、楽しんでいただければ幸いです。
一連の流れも含め、忘れてはならない日となりました。
その上で、表現行為には、様々な解釈を受け入れる覚悟が必要だと考えています。
特に生死を扱う表現となれば…なおさらです。
だからこそ、“とにかく誠実であろう”と心がけ、制作したことをハッキリと覚えています。
解釈は他者に委ねるしかありませんが、誠実であるかどうかは自分自身の問題であるからです。
藤岡康太氏の供養に、少しでも役に立っていれば…と願ってやみません。
波乱の結果であるほど、勝ち馬の情報量は少ないものです。
情報量=アイデアの多寡とも言えるため、制作難易度が跳ね上がったレースでした。
しかし、ロゴケイバは逃げません。
“デザインを構造で考えること”で、受けて立っています。
どういうことか、説明させて下さい。
①表現したいのは、“人馬が苦難の末、遂にG1制覇を果たした”という称賛。
②それを定着させるには、“特定の人馬に絞り込める要素(馬名の由来など)を、具体として取り入れる”ことが肝心。
・以上の2つを繋ぐためのアイデアは何だろうか?・・と思案することに、工数を集中させるという意味です。
穴埋め問題のようなアプローチの結果、野村克也氏の“王や長嶋はヒマワリ、私は月見草”との名言を着想として得ました。
このように、2時間しかない制作時間の中で、一定の成果物を維持し続けるためには“デザインを構造で考える必要がある”と常々感じています。
持論に説得力を持たせるような成果物を生み出せたことに対して、とても印象に残っています。
もちろん言うまでもありませんが、これをやり切るためには“情熱”が必要不可欠です。
理屈だけでは、デザイナーを名乗れません。
やはり、形にし続けてナンボです。
ご覧になって下さっている皆様が、デザインを品物として入手できるような案件が増えてきました。
やっと皆様に還元できるようなフェーズに入れたことについて、一安心しています。
さらに品物の購入や、飾っているとのポストを見ると、嬉しくてたまりません。
ありがとうございます。
商業活動ですので、情熱だけで成立するものではないと、重々承知しています。
ましてや、人馬の活躍があってこそです。
関係者様に敬意と感謝を改めて表するとともに、皆様に喜んでいただけるような品物を生み出していきたいと、決心しています。
今月以降も、続々と品物のリリースが予定されています。
皆様に楽しんでければ、これ以上ない喜びになります。
最後に・・・。
秋競馬が来れば、ロゴケイバは3周年を迎えます。
息をつく暇もない日々でしたが、非常に充実していたと感じています。
ロゴケイバをやっていてよかったと思えることばかりで、皆様への感謝の想いが絶えません。
秋競馬も完走できるよう、暖かく見守っていただければ幸いです。
今後ともよろしくお願い致します。
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